慢性閉塞性肺疾患は英語名のChronic Obstructive Pulmonary Diseaseの頭文字をとってCOPDとも呼ばれています。以前は肺気腫や慢性気管支炎という病気に分かれていましたが病態が共通するため、今ではひとつの疾患概念としてCOPDに統一されています。COPDの多くは喫煙により肺の構造が破壊され、空気の通り道が塞がれたり肺そのものが壊れてしまうため、息切れなどの症状が徐々に進行していく病気です。長年の喫煙により数十年の経過でゆっくりと進行するため気づきにくく、気づいた頃には日常生活に支障をきたすほど進行していて、破壊されてしまった肺は再生しないので元に戻ることはありません。進行すると息切れのため動くこともままならず、寝たきりのような生活になってしまったり、酸素を取り込む力も弱まって常に酸素吸入を必要とするため在宅酸素療法をおこなう必要がある等生活の質が極端に低下してしまうことがあります。潜在患者は推計500万人くらいいるのではないかと推測されていて、今後はCOPDが死因の上位に入ってくると予想されています。

東二番丁診療所 院長 笹森寛

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👤 この記事の監修・執筆医師

東二番丁診療所 院長 笹森 寛(ささもり かん)

  • 所属学会・資格:
    • 日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医
    • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 一言コメント:
    「当院では呼吸器の専門医として、痛みのない簡単な呼吸機能検査(スパイロメトリー)で肺の年齢を正しく診断し、効果的な吸入薬による加療と、無理のない禁煙治療を同時に進めることができます。失われた肺の機能を完全に戻すことは難しくても、今の状態を維持し、在宅酸素療法等を用いるなど楽に呼吸できるようにサポートします。」