気管支喘息は呼吸器の病気ですが、気管支喘息の発症にはアレルギーが大きく関わっています。喘息の方は、自覚症状がない時でも慢性的に気道に炎症が起こっています。そこへダニ・カビ・猫や犬等動物の毛やフケ・花粉・たばこの煙などのアレルゲン(アレルギーの原因物質のこと)との接触刺激が加わると、発作を起こすリスクが格段に高まります。発作が長引くと治療に対する反応は遅くなりますし、炎症のコントロールが不十分なまま長年経過すると気管支の壁は厚く硬くなり戻らなくなってしまいます(リモデリングといいます)。発作は軽いうちに早めに治療し、十分な治療を行ってしっかり炎症を抑えることがポイントです。また、疲れとともに免疫をコントロールする力も弱まるので、アレルギー反応も起きやすくなります。普段からなるべく疲れをためない、気道を刺激しないようにするなど生活環境に気をつけることも大切です。